発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184110
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早期関節リウマチ(RA)症例に対して,1987年米国リウマチ学会(ACR)改訂分類基準の感度は41.5%と高くない.発症3ヵ月以内のRAでは,リウマトイド因子の陽性率も33%と高くない.X線で骨びらんなどの所見が捉えられるのも,6ヵ月から1年後である.早期RAにおいて抗CCP抗体は60~80%に検出され,特異性も高く,診断に有用である.MRIは滑膜炎を明瞭に描出することができ,骨髄浮腫や骨侵食などの所見は関節破壊の予後予測に有用である.ACRの新ガイドラインにおいても早期治療の重要性が示され,methotrexate(MTX)を中心とした治療が推奨されている
©Nankodo Co., Ltd., 2006