発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
関節リウマチ(RA)治療は新規薬物が導入され,まさに変革の時を迎えている.関節炎発症早期に生物学的製剤を含む抗リウマチ薬で積極的に治療すると関節破壊をきたさず,寛解率を増加させることができる.risk vs benefitやcost vs benefitを十分に考慮に入れて薬剤を選択しなければならない.これにはRAを早期に診断し,臨床経過,とくに関節破壊を予知することが重要である.最近,著しい進歩を遂げている自己抗体とMRI検査を組み合わせて,われわれは早期診断基準案を作成した.本案は,初診時でも感度81.5%,特異度95.2%と効率よくRAと診断ができた.一方,これらの症例のACR 1987年改訂分類基準の感度は41.5%と低かった.この診断基準案が世界的にも評価を受け,汎用されることが望まれる
©Nankodo Co., Ltd., 2005