プライマリケア医もできる! 関節リウマチ診療 プライマリケア医もできる関節リウマチ診断
血液検査で診断および予後予測は可能か
六反田 諒
1
1聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology
キーワード:
関節リウマチ
,
自己抗体
,
リウマトイド因子
,
血清疫学研究
,
検査予測値
,
早期診断
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Autoantibodies
,
Predictive Value of Tests
,
Rheumatoid Factor
,
Seroepidemiologic Studies
,
Early Diagnosis
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.1117-1120
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214738
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リウマトイド因子(RF)は関節リウマチ(RA)に感度が高い一方で,特異度が低いという欠点があった.近年利用可能となった抗CCP抗体(ACPA)はRFと同程度の感度がありながら,特異度が高い抗体である.両抗体ともに早期診断に有用であるが,とくにACPA陽性の場合には症状が軽微な場合や無症状な場合でもRA発症に注意が必要である.RFの有無にかかわらずACPA陽性は関節破壊の予測因子として有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016