感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
まれに経験される疾患における抗菌薬の使い方 こんなときに思いついて 海外から帰国した場合
春木 宏介
1
1獨協医科大学附属越谷病院 臨床検査部
キーワード:
抗感染剤
,
医薬品適正使用
,
輸入感染症
Keyword:
Communicable Diseases, Imported
,
Anti-Infective Agents
pp.910-913
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377916
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海外からの帰国者すべてが、特殊な感染症に罹患するわけではない。感染か非感染か、海外に特異的な感染か否かを考慮する。血清は必ず治療に先立ち、保存しておく。海外から輸入される感染症は、専門医でも未経験の感染症が存在する。海外では、わが国と抗菌薬の種類や治療法が異なる場合も多い。わが国で用いられている抗菌薬の個々の疾患におけるエビデンスが少ない場合や、薬剤が入手困難な場合もある。治療にあたっては、適正薬剤を適正な量、期間で投与する。感染症の発生状況は、診断上有益であるので把握する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008