感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
抗菌薬の適正な選択と上手な使い方
佐藤 吉壮
1
,
山藤 満
1富士重工業健康保険組合総合太田病院
キーワード:
感染
,
抗感染剤
,
診断用試薬キット
,
腸
,
過敏症-薬物
,
薬物相互作用
,
薬物動態学
,
薬物投与経路
,
医薬品適正使用
,
薬力学
,
腸内細菌叢
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Anti-Infective Agents
,
Drug Administration Routes
,
Drug Hypersensitivity
,
Drug Interactions
,
Intestines
,
Infection
,
Pharmacokinetics
,
Reagent Kits, Diagnostic
pp.842-847
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377902
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗菌薬適正使用の大原則は、感染病態を早期に診断し、原因微生物を的確に捉え、その原因微生物に抗菌力を示す抗菌薬の中から安全性のもっとも高い薬剤を選択することである。臨床症状から推定できることが多いが、乳児の場合には臨床症状が非特異的であることも少なくなく、各種細菌学的検索を行いその結果感染病巣部位が判明することもある。基礎疾患を有する場合には、基礎疾患に関連する感染に常に留意する必要がある。また、画像診断によりはじめて感染病巣が明確となる場合もあり、これらの各種検索を行うことにより感染病巣を推定する。感染病巣、原因菌を検索および推測し、原因菌の薬剤感受性を考慮して抗菌薬を選択する。その際に抗菌薬の体内動態、副作用についても十分な配慮が必要となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008