海外に行くと言われたら-渡航前後の医学的問題について
海外の薬剤耐性菌 海外帰り!多剤耐性菌は大丈夫!?
石金 正裕
1
1国立国際医療研究センター病院
キーワード:
抗感染剤
,
一般用医薬品
,
病歴聴取
,
感染予防管理
,
多剤耐性
,
旅行医学
,
輸入感染症
Keyword:
Communicable Diseases, Imported
,
Anti-Infective Agents
,
Nonprescription Drugs
,
Medical History Taking
,
Infection Control
,
Drug Resistance, Multiple
,
Travel Medicine
pp.1003-1006
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209348
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薬剤耐性(AMR)はグローバルな問題で,対策が講じられなければ,2050年には約1,000万人がAMRが原因で死亡すると推定されている(がんは約800万人).海外帰りの患者には,多剤耐性菌の積極的なスクリーニングと感染対策(個室管理,接触予防策)が必要であり,そのためには海外渡航歴(入院歴含む)の聴取が必須である.途上国等の一部の国では,処方箋なしで抗菌薬を購入すること(OTC)が,薬剤耐性菌の原因の一つとして問題となっている.
©Nankodo Co., Ltd., 2017