感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
まれに経験される疾患における抗菌薬の使い方 こんなときに思いついて 性交渉と感染症
鯉渕 智彦
1
1東京大学医科学研究所附属病院 感染免疫内科
キーワード:
クラミジア感染症
,
HIV Infection
,
肝炎-B型
,
抗感染剤
,
性感染症
,
陰部ヘルペス
,
尖圭コンジローマ
,
梅毒
,
淋病
,
疾患届出
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Chlamydia Infections
,
Condylomata Acuminata
,
Hepatitis B
,
Gonorrhea
,
Herpes Genitalis
,
Sexually Transmitted Diseases
,
Syphilis
,
HIV Infections
,
Disease Notification
pp.925-928
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377920
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性感染症(sexually transmitted diseases:STD)は、性痛病変をきたすものと性器以外に主病変を生じるものとに大別される。主な性器病変としては、尿道炎、潰瘍性病変、腫瘍性病変があり、症状からある程度の鑑別が可能である。わが国でもっとも多いSTDは性器クラミジア感染症で、定点観測の対象疾患である。そのほか、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症も、定点観測対象の疾患である。一方、梅毒、HIV感染症/後天性免疫不全症候群(AIDS)、B型肝炎は全数届け出疾患であるため、診断した医師は必ず届け出なければならない(感染症法における届け出基準を参照すること)。
©Nankodo Co., Ltd., 2008