感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
特殊な病態における抗菌薬の選択と使い方 注意を要する抗菌薬の使い方 肝機能障害を伴うときの抗菌薬の使い方
光武 耕太郎
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1埼玉医大国際医療センター 感染対策室
キーワード:
Aminoglycosides
,
感染
,
肝臓疾患
,
抗感染剤
,
抗真菌剤
,
腎臓疾患
,
薬物動態学
,
ドラッグモニタリング
,
Beta-Lactams
Keyword:
Aminoglycosides
,
Anti-Infective Agents
,
Antifungal Agents
,
Infection
,
Kidney Diseases
,
Liver Diseases
,
Pharmacokinetics
,
Drug Monitoring
,
beta-Lactams
pp.896-899
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377913
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肝機能障害時に、薬物の体内動態の変化を予測する簡便なマーカーはない。感染臓器に加え、臓器移行や代謝・排泄経路を考慮して慎重に抗菌薬を選択する。肝代謝型の薬剤の投与には、十分な注意が必要である。β-ラクタム系薬やニューキノロン系薬は、変更の必要性は高くない。腎障害のある場合、腎で排泄が代償されないので、腎障害の合併に注意する。可能な薬剤ではTDMを行い投与計画を立てる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008