変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動を管理する はじめの一歩 血栓塞栓症のリスク評価、CHADS2スコアとは何か?
中村 麻子
1
,
矢坂 正弘
1国立病院機構九州医療センター 脳血管センター臨床研究部脳血管内科
キーワード:
Warfarin
,
危険因子
,
心房細動
,
前向き研究
,
診療ガイドライン
,
登録
,
ランダム化比較試験
,
リスク評価
,
脳塞栓症
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Risk Factors
,
Prospective Studies
,
Registries
,
Warfarin
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
,
Intracranial Embolism
pp.441-445
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149300
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CHADS2スコアとは、非弁膜性心房細動(NVAF)における脳梗塞発症のリスク評価方法である。Congestive heart failure、Hypertension、Age≧75歳、Diabetes mellitus、Stroke/TIAを危険因子とし、前4者に1点を、Stroke/TIAに2点を配し、合計点数(0~6点)でリスク評価を行う。各頭文字とStrokeでリスクが2点となる点を加味して、CHADS2スコアと呼ぶ。点数が上昇するほど脳梗塞発症のリスクが高くなる。ACC/AHA/ESC合同ガイドライン2006でも本スコアが応用されている。本稿では、心原性脳塞栓症の病態やNVAFにおける脳梗塞発症率とともにCHADS2スコアを概説し、NVAFにおける本邦での至適抗血栓療法に言及した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008