不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
新しい抗凝固薬は心房細動抗凝固療法の適応を拡大させるか
池田 隆徳
1
1東邦大学医療センター大森病院 循環器内科
キーワード:
Warfarin
,
抗凝固剤
,
心房細動
,
発生率
,
血小板凝集阻害剤
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
脳卒中
,
脳塞栓症
,
心房内血栓症
,
Dabigatran
Keyword:
Dabigatran
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Warfarin
,
Incidence
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Intracranial Embolism
,
Stroke
pp.5-13
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118537
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・わが国では脳卒中の中で脳塞栓症の占める割合が急速に延びており、その多くは心房細動に由来することが示されている。・心房細動による心原性脳塞栓症の予防は、aspirinをはじめとする抗血小板薬では効果が乏しく、抗凝固薬の使用が推奨されている。・ガイドラインでは、心房細動患者における抗凝固療法の適応においてCHADS2スコアあるいはそれに準じたスコアの活用を推奨している。・抗凝固薬であるwarfarinは使用するうえで多くの制限を有しているため、新しい抗凝固薬の開発が進められている。・新しい直接トロンビン阻害薬および第Xa因子阻害薬の有用性が臨床試験で示され、心房細動患者における抗凝固療法の適応が拡大することが予想される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012