変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動を管理する 心房細動に対する抗凝固療法の実際と注意点
松本 直樹
1
1聖マリアンナ医科大学 薬理学
キーワード:
プロトロンビン時間
,
Vitamin K
,
Warfarin
,
血栓症
,
抗凝固剤
,
心房細動
,
薬物相互作用
,
国際標準化比
Keyword:
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Drug Interactions
,
Prothrombin Time
,
Thrombosis
,
Vitamin K
,
Warfarin
,
International Normalized Ratio
pp.446-450
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149301
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心房細動の血栓症予防には、warfarinが推奨される。その薬効は、標準化したプロトロンビン時間(PT)の国際標準比INRで評価する。日本人は出血しやすいといわれ、1.6~2.6での管理が推奨される。導入時、中止時ともに、薬効安定まで4~5日かかる。導入初期には連日PT-INRを測定して投与量を調整し、徐々に測定間隔を延長する(最大8週間まで)。薬物相互作用を受けやすく、とくにCYP2C9阻害薬、NSAID、bucolomeなどによる効果増強に注意する。ビタミンK摂取で効果が減弱するので納豆禁止、緑色野菜の摂取量安定化を指導する。将来的には、ビタミンK関連遺伝子検査が一般化する可能性もある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008