変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動をみつける・評価する GPにとっての心房細動 患者に何を伝え、どのような場合に専門医に紹介すべきか
石山 泰三
1
,
山科 章
1東京医科大学 循環器内科
キーワード:
プライマリケア医
,
抗凝固剤
,
心房細動
,
洞結節
,
紹介と相談
,
心室リモデリング
,
脳塞栓症
,
洞性調律
Keyword:
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Sinoatrial Node
,
Referral and Consultation
,
Ventricular Remodeling
,
Intracranial Embolism
,
Physicians, Primary Care
pp.435-439
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149299
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心房細動(atrial fibrillation:AF)は、日常診療でもっとも多くみられる不整脈の一つであるが、頻脈、徐脈に加えて動脈塞栓症や心不全など、実に多くの病態を呈しうる疾患である。長期経過をみると心房細動の3割が心不全を、心不全の3割が心房細動を合併するといわれており、適切な管理を要する病態である。そのためには抗血栓療法などの基本的な治療方針に加えて、基礎心疾患や病態を念頭に置いた投薬や対応が必要である。近年ではカテーテルアブレーションによる洞調律維持療法も普及しつつあり、選択できる治療方針の幅も広がった。選択する治療方針に則って、患者へのインフォームドコンセント(IC)が必要であるだけでなく、タイミングのよい循環器専門医への紹介も必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008