変革する心房細動診療とその実践up-to-date
揺れる心房細動塞栓症予防
是恒 之宏
1
1国立病院機構大阪医療センター 臨床研究部
キーワード:
危険因子
,
抗凝固剤
,
高血圧
,
心房細動
,
経口投与
,
脳塞栓症
,
新薬開発
Keyword:
Administration, Oral
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Hypertension
,
Risk Factors
,
Intracranial Embolism
,
Drug Discovery
pp.413-419
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149295
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心房細動塞栓予防ガイドラインには、いまだ解決されなければならない問題がある。欧米の新ガイドラインではCHADS2スコア1に対しaspirinでも可となっているが、日本におけるaspirinの有用性は示されていない。年齢の閾値が欧米と同等でもよいのか、コントロール良好な高血圧はどう考えるのか、発作性心房細動は持続性、慢性心房細動と本当に同等のリスクなのかについて、現在あるエビデンスをもとに解説する。また、高齢者における出血のリスクをどう考えるかについても考察したい。
©Nankodo Co., Ltd., 2008