脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
危険因子の管理 心房細動の管理
中島 一夫
1
,
西山 修
,
仲 元司
1国保浅間総合病院
キーワード:
Aspirin
,
Warfarin
,
疫学
,
危険因子
,
抗凝固剤
,
高血圧
,
心エコー図
,
心不全
,
心房細動
,
糖尿病
,
脳梗塞
,
発生率
,
予後
,
高齢者
,
左心室機能障害
,
診療ガイドライン
Keyword:
Aged
,
Anticoagulants
,
Aspirin
,
Atrial Fibrillation
,
Diabetes Mellitus
,
Epidemiology
,
Echocardiography
,
Heart Failure
,
Hypertension
,
Risk Factors
,
Prognosis
,
Warfarin
,
Incidence
,
Practice Guidelines as Topic
,
Ventricular Dysfunction, Left
,
Brain Infarction
pp.917-921
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196536
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心房細動(AF)は、重要な脳梗塞発症危険因子である。AF関連脳梗塞の3/4は心原性脳塞栓で、その予後は不良である。AF例中、僧帽弁狭窄症、人工弁置換術施行、脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)既往例は脳梗塞発症高リスク群に、75歳以上、高血圧、糖尿病、うっ血性心不全、左室機能不全合併例は中間リスク群に属する。AF関連脳梗塞の発症率は、aspirin療法により21%、warfarin療法により68%減少する。発症中間または高リスク群に属するAF例に対しては、まずwarfarin療法を考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008