変革する心房細動診療とその実践up-to-date
エビデンスが変える心房細動リズムマネジメントのあり方
坂本 有
1
,
井上 博
1富山大学 医学部内科学第2
キーワード:
抗不整脈剤
,
心房細動
,
臨床試験
,
カテーテル切除術
,
多施設共同研究
,
アメリカ
,
日本
,
ヨーロッパ
,
病態生理
Keyword:
Anti-Arrhythmia Agents
,
Atrial Fibrillation
,
Clinical Trials as Topic
,
Europe
,
Japan
,
United States
,
Multicenter Studies as Topic
,
Catheter Ablation
pp.407-412
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149294
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心房細動(AF)に伴う生命予後の低下、塞栓症の危険、QOLの低下は、洞調律に戻すことで改善されると思われてきた。AFFIRM試験、RACE試験、STAF試験では、レートコントロールが必ずしもリズムコントロールに劣る治療法ではないことが示された。本邦のJ-RHYTHM試験において、持続性AFではレートコントロールとリズムコントロールのあいだで有意な差は認められなかったが、発作性AFでは、QOLの観点からリズムコントロール群のイベント発生率が有意に低かった。レートコントロールは決してリズムコントロールに劣るものではなく、個々の症例にあわせ治療方針が選択されるべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2008