到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中各論・治療
脳梗塞の抗凝固療法
矢坂 正弘
1
1国立病院機構九州医療センター 脳血管センター脳血管・神経内科
キーワード:
Warfarin
,
危険因子
,
抗凝固剤
,
再発
,
塞栓症
,
経口投与
,
脳梗塞
,
脳出血
,
治療成績
,
新薬開発
,
Apixaban
,
Dabigatran
,
Rivaroxaban
Keyword:
Rivaroxaban
,
Dabigatran
,
Administration, Oral
,
Anticoagulants
,
Embolism
,
Risk Factors
,
Recurrence
,
Warfarin
,
Treatment Outcome
,
Brain Infarction
,
Intracranial Hemorrhages
,
Drug Discovery
,
Apixaban
pp.883-887
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173262
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脳梗塞の既往は脳梗塞再発の大きなリスクであるのみならず,頭蓋内出血の大きなリスクでもある.したがって,再発予防を図る場合,頭蓋内出血の予防も併せて考慮する.新規経口抗凝固薬(NOAC)は,warfarinと比較して脳梗塞予防効果は同等かそれ以上,大出血発現率は同等かそれ以下,頭蓋内出血は大幅に少ないため,非弁膜症性心房細動の脳梗塞予防ではNOACをまず考慮し,投与できない場合にwarfarinを選択する.dabigatran,rivaroxaban,apixabanの選択は,各薬剤と患者の特徴を十分に考慮し,個々の症例で判断する.warfarinのよい適応は,非弁膜症性心房細動以外の心疾患で抗凝固療法の適応時,NOAC投与禁忌時,生理的凝固阻止因子欠損時などである.
©Nankodo Co., Ltd., 2013