発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007018861
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61歳女。10年程前にバセドウ病と診断されthiamazole(MMI)を継続服用しており、数年前よりMMIとlevothyroxineの併用となった。3年程前より両肩関節痛、筋痛、呼吸苦の出現で受診し膠原病を疑われた。関節痛、筋肉痛、蛋白尿、血尿、呼吸苦の出現、MPO-ANCAの高値および腎生検による壊死性血管炎所見からANCA関連血管炎と診断し、MMIおよびlevothyroxineを中止すると同時にプレドニソロン(PSL)を開始した。関節痛、筋痛は速やかに改善しPSLを漸減しながらの継続でMPO-ANCAは減少し、シクロホスファミド(CY)を併用後陰性となった。MMI中止後も甲状腺機能は上昇することなくTSHは正常となった。PSL、CYを投与しつつ療養型病院へ転院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006