発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001164916
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38歳女.1996年1月に甲状腺腫瘤と機能亢進状態からバセドウ病の診断で,1997年12月までチアメゾール30mg/日により内服加療を行っていた.自己中断していたが1年7ヵ月後に動悸,易疲労感を主訴とし,初回と同量のチアメゾール投与を再開したが,発熱と咽頭痛が出現した.白血球600/mm3,好中球2.3%と無顆粒球症を呈し,甲状腺機能亢進を認めた.チアマゾールによる副作用と考えられたため内服を中止し,抗生剤と抗真菌剤の投与を開始したところ,白血球と好中球は正常に回復した.その後,プロプラノロール,プレドニゾロン,無機ヨードで甲状腺機能をコントロールし,甲状腺亜全摘術を施行した.現在外来フォロー中で,甲状腺機能低下状態でレボチロキシンナトリウムを投与中である
©Nankodo Co., Ltd., 2001