発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007022
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造血幹細胞移植を実施するまえには,移植患者の全身状態を評価することが必須であり,患者が有する併存疾患や臓器機能を把握することによって,移植関連合併症の回避や予防が可能になる.hematopoietic cell transplantation-specific comorbidity index(HCT-CI)は造血幹細胞移植前の患者の全身状態を評価する指標として有用であり,臨床試験や日常臨床の場における移植適応や予後予測の判断に活用できると期待される.造血幹細胞移植の治療成績の向上とともに移植後患者のQOLの低下が問題となっており,適切な評価尺度に基づいてQOLに関与する要因を解明することが,造血幹細胞移植後の「質の高い治癒」の提供につながる
©Nankodo Co., Ltd., 2006