発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004015992
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頸髄症患者38(男25例,女13例,平均65±10歳)を対象に,健康関連QOL障害を日本語版SF-36を用いて評価し,従来より使用されている疾患特異的評価法であるJOAスコアとの関連を調べた.その結果,頸髄症患者の健康関連QOLは同年代の健常者と比較しても身体面のみならず精神面でも多面的に障害されていることが明らかとなった.JOAスコアとSF-36の身体面とはよく相関するが,精神面との相関は比較的弱かった.これらの事実は,頸髄症患者の精神面の健康度は必ずしも頸髄症の重症度とは関連しないことを示唆しているものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003