発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007027
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GVHDの臨床像は,アロ抗原特異的な免疫学的反応に加えて非特異的な炎症反応により修飾される.GVHDに対するT細胞を標的とした特異的治療は,ときに無効である.微小血管内皮障害による虚血性の臓器障害は,急性GVHDの臨床像に重なり合うため病理診断が必要である.GVHD治療に用いられている薬剤の多くは,血管内皮障害をきたす.GVHD治療の一次選択薬はステロイド薬であるが,その適応や至適使用方法は負の側面を考慮する必要がある.ステロイド薬不応性のGVHDに対して種々の新規薬剤や治療法が試みられているが,予後は不良である
©Nankodo Co., Ltd., 2006