発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006302237
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関節リウマチ患者22例に抗TNF-αモノクローナル抗体製剤(インフリキシマブ)を,原則的に3mg/kgを2週,4週,6週,その後は8週間隔で外来にて静脈注射した.このうち,short form-8(SF-8)評価に参加し,投与30週以上の患者15例について検討した.その結果,インフリキシマブ投与後,血液データは改善と悪化を繰り返すが,今回の最終評価時,CRP,ESR共に有意に改善していた.しかし,RF値は有意ではなかった.又,インフリキシマブ投与前後のhealth related quality of life(HRQOL)総合評価を検討した結果,SF-8(8項目)の変化は,投与前後では疼痛については日本国民標準値(50)より低かったが,全ての項目で有意に改善を示した.サマリースコア(SF-8)変化は,身体的健康度は投与後に上昇したが,標準値(50±10)に比較して低い値であった.精神的健康度は一旦有意に上昇したが,その後は比較的良好な値となった
©Nankodo Co., Ltd., 2006