造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植の方法論 同種造血幹細胞移植の幹細胞源による比較
澤 正史
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1安城更生病院 血液・腫瘍内科
キーワード:
移植片対宿主病
,
同種移植
,
移植片生着
,
幹細胞
,
骨髄移植
,
生存率
,
ドナー
,
日和見感染
,
造血幹細胞移植
,
臍帯血移植
Keyword:
Graft Survival
,
Graft vs Host Disease
,
Opportunistic Infections
,
Stem Cells
,
Tissue Donors
,
Transplantation, Homologous
,
Survival Rate
,
Bone Marrow Transplantation
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Cord Blood Stem Cell Transplantation
pp.222-226
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299246
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同種造血幹細胞移植数は、臍帯血移植の成人への導入などにより、年々増加傾向にある。骨髄移植は確立された移植法であるが、ドナーコーディネート期間など解決不可能な問題がある。臍帯血移植は迅速な供給や、ドナー負担がないなどメリットが多いが、生着不全、日和見感染など解決すべき問題も多く、発展途上にある。同種末梢血幹細胞移植は、血縁者間で骨髄移植と同等の生存率が示された。しかし、急性・慢性ともにGVHDが多い傾向が報告された。本邦では非血縁者間の末梢血幹細胞移植は現在準備中であるが、海外においては血縁者間と同等の成績も報告されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009