発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131491
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心臓弁膜症に対する最近の外科治療の進歩は,患者のQOLの向上と関連付けられる.治療の進歩により,血行動態の改善と抗凝固療法の軽減が図られた. 1)弁置換術:生体弁の性能向上とともに,その使用頻度がとくに大動脈弁置換術において高まった.機械弁ではデザインの変化と材質の改良により,有効弁口面積の増加が図られた.また一部の症例で,組織弁やhomograftが使用されるようになった. 2)弁形成術:僧帽弁形成術の遠隔成績が良好となり,人工腱索を使用することで前尖病変に適応が拡大された.大動脈弁形成術も一部で試みられている. 3)心房細動に対する治療:弁の治療と同時手術で施行されるようになり,抗凝固療法が不要となる症例が増加した
©Nankodo Co., Ltd., 2006