発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131490
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
診断は,まず外来で身体所見から心臓弁膜症を疑うことからはじまる.I音の亢進,僧帽弁開放音を聴取し,心エコー図にて僧帽弁口の狭小化を認めれば,僧帽弁狭窄症である.全収縮期にわたる高調性の逆流性雑音を聴取し,心エコー図にて左室から左房へ逆流シグナルが描出されれば,僧帽弁閉鎖不全症である.駆出性の収縮期心雑音を広範囲に聴取し,頸動脈で遅脈・振戦を触れれば大動脈弁狭窄症である.心エコー図にて弁口面積・大動脈弁通過最大血流速度を測定し,重症度評価を行う.拡張早期の逆流性雑音を広く聴取し,心エコー図にて拡張期に大動脈から左室へ逆流シグナルが描出されれば,大動脈弁閉鎖不全症である
©Nankodo Co., Ltd., 2006