発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131513
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末期腎疾患患者では,弁の石灰化の頻度が高く,心血管系疾患による死亡率が増加することが知られている.Ca,Pの代謝異常と,動脈硬化に似た炎症過程が関与している可能性が示唆されている.弁の機能異常としては,大動脈弁狭窄症の頻度が増加する.まれに腎不全患者において,非常に急速に大動脈弁狭窄症が進行するが,一部の少数患者に限られる.人工弁置換術は根治的治療で,早期の弁石灰化,構造的な機能不全をきたしやすいことから生体人工弁使用は避けられる傾向にあるが,生体弁の使用を禁止する理由はないとする報告もある.血液透析患者における血管アクセスを原因とした感染性心内膜炎には,注意を要する
©Nankodo Co., Ltd., 2006