発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131507
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人工弁患者を管理していくには,弁置換術後に起こりうる合併症を熟知しておく.生体弁はいつかは壊れるもの,と考えておく.合併症の検索には,心エコー検査が必須である.経胸壁心エコー検査で十分な情報が得られない場合は,経食道心エコー検査を行う.機械弁置換術後例,生体弁置換術後でも心房細動のある例ではwarfarin管理を行うが,出血,血栓塞栓症予防のためINRの至適コントロールが必要である.人工弁置換術後の不明熱は,感染性心内膜炎の可能性を考えて,血液培養と心エコー検査を行う.人工弁置換術後も,低心機能や肺高血圧が持続する例がある.定期的なフォローが必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006