心臓弁膜症-初期診断・治療・管理のすべて 各心臓弁膜症の診断・治療・予後
慢性腎不全・血液透析患者に合併する心臓弁膜症
山下 裕正
1
,
尾崎 重之
1東邦大学医療センター大橋病院 心臓血管外科
キーワード:
血液透析
,
心臓弁膜症
,
腎不全-慢性
,
僧帽弁狭窄症
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
大動脈弁
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
,
人工弁置換術
,
心臓弁形成術
,
僧帽弁形成術
,
経皮的僧帽弁交連切開術
Keyword:
Aortic Valve
,
Aortic Valve Insufficiency
,
Aortic Valve Stenosis
,
Heart Valve Diseases
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Mitral Valve Stenosis
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Cardiac Valve Annuloplasty
,
Mitral Valve Annuloplasty
pp.427-432
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015342247
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
慢性腎不全,血液透析患者に合併する心臓弁膜症は,石灰化病変が原因となることが多い.厳格な水分管理による心不全症状出現の遅れが,外科的治療開始のタイミングを遅らせることがある.わが国の透析患者では,その長期生存率を考慮して,できれば抗凝固療法が不要な弁形成術を広く適応していくことが望まれている.近年は,これまで人工弁置換術を余儀なくされていた症例であっても,自己心膜を使用するなど外科的治療の進歩により,抗凝固療法が不要な手術も普及している.
©Nankodo Co., Ltd., 2015