発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016598
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食道・胃接合部(EGJ)は,その解剖学的特徴から従来内視鏡治療が困難とされ,外科的治療が優先されてきたが,その術後QOLは満足できるものではなかった.内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は,病変,場所を問わず一括切除を可能にしうる手技である.EGJ病変に対するESDは,胃の他部位と比較すると難易度が高いが,内視鏡機器,処置具や局注剤の工夫により,安全確実に一括切除が可能となる.術前に明らかな粘膜下層への浸潤を疑う所見がなければESDを施行し,厳密な病理学的評価の後に治療方針を決定するという選択肢は患者にとってメリットが大きいと考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2005