発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016597
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道・胃接合部にはびらんやポリープなどの良悪性鑑別を要する病変が生じる.食道・胃接合部は内腔が狭く全体像がみえにくいが,深吸気時に観察が容易となる.視野が不良な場合には,先端透明フードを使用し良好な視野確保に努める.粘液が付着していると粘膜面の観察が困難なため,プロナーゼによる前処置を行う.通常内視鏡による病変の形,色調および表面性状などの観察に加え,拡大内視鏡による微細表面構造の観察が鑑別に有用である.炎症が強い時期には内視鏡的にも組織学的にも正確な診断が困難な場合が多いため,PPIにて炎症が改善したあとに再検することが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005