発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003207329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
72歳女.咳嗽,息切れが出現し徐々に増悪,右背部痛も出現した.胸部単純X線像で右胸部に腫瘍像が認められ,入院となった.CTガイド下に経皮的針生検を施行し,血管周皮腫と考えられた.明らかな他臓器への転移は認められなかったが,肺の線維化が高度で呼吸機能も低下し,外科的切除は高リスクであった.そのため手術は行わず経過観察したが,腫瘍の増大が急速で,呼吸状態は悪化の一途をたどり,入院から2ヵ月後に死亡した.病理解剖を行い血管周皮腫と診断された
©Nankodo Co., Ltd., 2003