画像による病変の由来部位の診断
第4章 胸部 2. 肺・胸壁
杉浦 弘明
1
,
陣崎 雅弘
1慶応義塾大学 医学部放射線科学教室
キーワード:
胸部X線診断
,
胸部腫瘍
,
胸膜炎
,
胸膜疾患
,
甲状腺腫-胸骨下
,
骨軟骨腫
,
腫瘤
,
鑑別診断
,
髄膜瘤
,
膿胸
,
肺疾患
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
胸壁
,
腹部ヘルニア
,
胸部CT
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Goiter, Substernal
,
Meningocele
,
Lung Diseases
,
Pleural Diseases
,
Pleurisy
,
Thoracic Neoplasms
,
Radiography, Thoracic
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Osteochondroma
,
Empyema, Pleural
,
Thoracic Wall
,
Hernia, Abdominal
pp.s118-s131
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017167832
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腫瘤の辺縁に着目し,周囲臓器との関係や病変をみて由来臓器を推定する.腫瘍の栄養血管から由来臓器推定の手がかりが得られることがある.
胸壁を構成する様々な骨軟部組織由来の腫瘤性病変が発生する.腫瘤の発生部位,形状,内部の特徴的な所見に着目して,由来臓器を推定する.
傍椎体領域の腫瘍性病変では,脊椎との関係に着目する.
腹部,後腹膜臓器が胸腔内に突出し,ヘルニアを来すことがある.CTにて連続性を追うことで診断が可能である.
慢性膿胸の合併症として,穿通性膿胸と膿胸関連リンパ腫が知られている.
時に胸壁の感染症が胸腔内に波及することがある.胸壁の変化を見逃さないようにすることが重要である.
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