発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001271101
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71歳男.左背部痛と前胸部痛で近医を受診し,急性大動脈解離が疑われ著者の病院に搬送された.血液検査所見では軽度の腎機能障害が認められた.超高速X線CT検査によりDeBakey IIIb型の急性大動脈解離と診断した.内科的に血管管理と急性期リハビリテーションを行った.急性腎不全に対しては人工血液透析を行った.超高速X線CT検査により真腔狭窄が進行し,無尿が持続してた.虚血の自然緩解は期待できないと考え,腎動脈分枝下レベルの大動脈に外科的内膜開窓術を行った.その後,腎不全は速やかに軽快し,3日後に人工血液透析から離脱した.第53病日に独歩退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001