発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001190813
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は53歳男で,飲酒中に強直性痙攣様発作が出現し救急来院した.来院時発作は消失していたが,混迷状態のため入院となった.この時血清Caは4.0mg/dlと低値を示していた.諸検査の結果から横紋筋融解症による急性腎不全と診断し,ただちに利尿薬投与と大量のCa補充療法を行ったが,腎機能は改善せず,血清Caは3.0mg/dlに著明低下した.入院5日目より計3回の血液透析療法を施行しミオグロビン除去と電解質補正をはかったところ,意識障害の改善と共に血清Caは正常値へ復し,治療前に異常高値を示していた副甲状腺ホルモンと活性型ビタミンDも正常化した
©Nankodo Co., Ltd., 2001