発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001258547
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症例は70歳女で,悪寒,戦慄を伴う発熱を主訴とした.腹部X線にて下痢に伴うと思われる大腸内の軽度ニボー形成を認めた.敗血症を疑い,血小板減少などからDICへの進展も考慮し,補液,ガベキサートを使用,抗生物質はFOM,SBT/CPZを使用した.その後,著明な白血球増加と左方移動,血小板減少の進行,CKの急激な上昇,腎機能の低下を認め,横紋筋融解症と診断した.腎不全への進行防止のため,血液濾過を開始した.血液培養から大腸菌が検出され,敗血症を伴う横紋筋融解症と診断した.入院翌日には解熱し,炎症反応も速やかに軽快した.以後の経過は良好で,CKや腎機能も正常化した
©Nankodo Co., Ltd., 2001