発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003111259
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
49歳男.全身性の痙攣発作を主訴とした.入院時検査で著明な低Na血症,血中・尿中浸透圧低下を認め,水中毒に伴う低Na血症と診断した.高張食塩水の緩徐投与を行ったところ,血清Naは急激に上昇した.全身状態は安定していたが,血清Naの改善後の入院4日目にCKが著明に増加し,横紋筋融解症と判断した.大量輸液と強制利尿を行った結果,CKは徐々に改善し,合併症は無い.水中毒による低Na血症は,慎重な補正と経時的なCKの測定による横紋筋融解症の早期発見・治療が必要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002