発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226688
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橈骨遠位端骨折を掌側プレートで、尺骨茎状突起基部骨折を引き寄せ鋼線締結法でそれぞれ内固定し、術後に前腕ギプス固定を施行した外固定群7例(男性4例、女性3例、手術時平均年齢50.9歳)と、外固定を行わず術翌日から可動域訓練を開始した早期運動群12例(男性5例、女性7例、手術時平均年齢51.4歳)を対象として、尺骨茎状突起基部骨折の骨癒合を手関節単純X線像で判定し2群間で比較検討した。尺骨茎状突起基部骨癒合は、外固定群5例、早期運動群8例で確認でき、外固定群2例および早期運動群4例は偽関節となったが、骨癒合に関して両群間に有意差は認めなかった。橈骨遠位端骨折に合併する尺骨茎状突起基部骨折は引き寄せ鋼線締結法で固定すれば早期運動を行っても十分骨癒合が期待できる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007