経験と考察
腰椎CT計測による骨粗鬆症の検索 二重エネルギーX線吸収法との比較・検討
鈴木 隆介
1
,
茶薗 昌明
,
傳田 良亮
,
山元 駿
,
熊谷 吉夫
,
田中 孝昭
1宇都宮病院 整形外科
キーワード:
回帰分析
,
光子吸収分析
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
脊髄造影
,
脊椎疾患
,
大腿骨頸
,
X線CT
,
腰椎
,
観察者による差
,
結果再現性
,
三次元イメージング
,
ROI (画像診断)
,
閾値
Keyword:
Femur Neck
,
Lumbar Vertebrae
,
Myelography
,
Osteoporosis
,
Spinal Diseases
,
Regression Analysis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Reproducibility of Results
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
,
Observer Variation
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1157-1161
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005474
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2003年4月~2016年4月に腰痛手術を行い、術前にミエロCTと腰椎・大腿骨頸部の二重エネルギーX線吸収法(DXA)を測定できた47例(男性8例、女子39例、61~87歳、平均73歳)を対象に、椎弓根と椎体のCT値とDXAによる骨密度の関係について検討した。椎弓根CT値はL1で113.3Hounsfield unit(HU)と最低値で、L4で158.8HUと最高値で、椎弓根平均CT値は129.6HUであった。また、椎弓根CT値の検者間の計測誤差は小さく、Pearson相関係数はr=0.95を超えていた。一方、椎体CT値はL3で115.8HUと最低値、L5で163.4HUと最高値、椎体平均CT値は134.6HU、相関係数はr=0.97以上であった。椎弓根CT値は腰椎CT値より大腿骨頸部骨密度と強い相関を示し、大腿骨頸部YAM値80%と70%に相当する椎弓根CT値はそれぞれ149.4HU、114.7HUであった。
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