スポーツ医学
アメリカンフットボール選手にみられた外側半月中節部単独損傷の受傷機転
内田 良平
1
,
塩崎 嘉樹
,
田中 美成
,
北 圭介
,
天野 大
,
堀部 秀二
1正風病院 スポーツ整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
スポーツ障害
,
動作
,
脛側半月
,
縫合法
,
インタビュー
,
ビデオ記録
,
フットボール
,
半月損傷
Keyword:
Tibial Meniscus Injuries
,
Arthroscopy
,
Athletic Injuries
,
Football
,
Interviews as Topic
,
Menisci, Tibial
,
Movement
,
Suture Techniques
,
Video Recording
pp.254-257
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017145993
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外側半月中節部単独損傷の治療を行った大学アメリカンフットボール(アメフト)選手6例6膝を対象として、選手から得た情報と受傷時のビデオ画像より受傷機転や受傷肢位を検討した。受傷時の状況は試合3例、練習3例で、6例中4例がディフェンスのタックル動作またはランナーのタックルを避ける動作での受傷であり、グラウンドサーフェイスとシューズについては全例第三世代人工芝と人工芝用スパイクの組み合わせであった。また、受傷時のビデオ画像の解析を行った5例では全例膝屈曲かつ外反位での受傷であり、このうち2例は下腿内旋が加わった肢位での受傷であったが、膝への直達外力を伴うような受傷機転はみられなかった。アメフトでの外側半月中節部単独損傷は、タックルなどの予測不可能な動きの中で直達外力が膝にかかることなく引き起こされることがわかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017