発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006225132
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中学・高校・大学在学中クラブ活動に参加し,鏡視下外側円板状メニスクス全切除術を受け,6ヵ月以上経過観察可能であった57例58膝(男31例・女26例,平均16.1歳)を対象に,予後影響因子を検討した.膝の運動時痛や腫脹がなくクラブ活動に参加できたのは32膝(A群),運動時痛や腫脹はあるがクラブ活動は参加が17膝(B群),運動時痛や腫脹でクラブ活動中止は9膝(C群)であった.スポーツ種目では,アメリカンフットボールがバスケットボール,野球に比較して有意に不良であった.術前の荷重時の下肢機能軸膝関節通過点(M点)の値は,A群とB群との間に有意差を認め,内反の強い膝が経過良好であった.術後M点については,平均点は各群間に有意差はなかったが,A群では比較的良好なアライメントが得られ,B群,C群は内反残存例や外反例が多かった.術後の荷重時側方動揺性は,A群では多くの症例で消失していたが,B群,C群は残存例が多かった.この他,練習開始から全メニュー消化までの期間は,B群がA群に比較して有意に短かった
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