臨床室
強直股に伴う変形性膝関節症(coxitis knee)に対して人工膝関節全置換術を行った2例
本強矢 隆生
1
,
本強矢 郁夫
,
石上 浩庸
1本強矢整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
関節鏡法
,
股関節拘縮
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
Keyword:
Arthroscopy
,
Hip Contracture
,
Radiography
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
pp.1151-1153
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017028911
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症例1:76歳女、症例2:79歳男で、いずれも左側の変形性膝関節症に対して保存的治療を受けるも症状改善せず、手術目的で入院となった。症例1は32歳時に左結核性股関節炎を発症し、保存的治療を受けるも強直股となっていた。症例2は19歳時に左股関節脱臼骨折を受傷し、股関節固定術を受けていた。精査の結果、両例とも強直股に伴うcoxitis kneeと診断し、人工膝関節全置換術を行った。術後は左膝痛やADL障害の改善を認め、症例1は術後5年7ヵ月の時点で左膝関節ROMは0~110°、症例2は術後1年5ヵ月の時点で左膝関節ROMは10~90°であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016