発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350491
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
67歳女。12歳時、右化膿性股関節炎に罹患し保存的治療を受けた。感染は治癒し、自然経過で右股関節は強直股になった。20歳時に右強直股による歩行困難に対して、大腿骨転子下矯正骨切り術を受け、日常生活動作は自立していた。約10年前、平地歩行で主訴を自覚した。右変形性膝関節症と診断され、保存的治療を受けていたが、疼痛の軽快なく長距離歩行も困難となった。歩行能力は、T字杖を使用しても5分以上の屋外歩行が困難で、階段昇降も不可能であった。右股関節痛、歩容異常ともになかったため、手術は主訴に対する右人工膝関節全置換術を行った。術後、全荷重で歩行訓練を行い、歩行能力は術後3週で杖なし歩行レベルに改善した。10m歩行時間は術前25秒から術後15秒、階段昇降も二足一段で可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013