発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008236067
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半月板切除術を施行した半月板損傷合併変形性膝関節症患者25例26膝(男9例・女16例・平均62.0歳)の成績を報告した。切除半月板は内側12膝(A群)、外側10膝(B群)、内外側4膝(C群)であった。術後2年~7年10ヵ月で、JOAスコアは術前70.9点から84.6点に改善し、ひねり動作・打撲などの誘因がある症例はない症例に比較して有意に高得点であった。3膝にはJOAスコア改善を認めず、追加手術として人工膝単顆置換術を1膝に、人工膝関節全置換術を2膝に行った。X線所見で、関節裂隙幅はA群で術後有意な減少を認めたが、B群・C群には変化がなかった。立位での大腿脛骨角(FTA)は、A群で増大を認めたが、B群・C群では差がなかった。Kellgren-Lawrence(KL)分類は、不変16膝、進行10膝で、これらの間に切除側、年齢など背景因子の有意差はなかった。最終JOAスコアは罹病期間、術前の膝関節ROM、KL分類、FTA、JOAスコアと相関を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008