発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007095262
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57歳男。43歳時頃から誘因なく両膝関節痛が出現し、種々の治療を行うも次第に増悪した。入院時、軽度亀背を認め、眼球結膜、両側耳介に青黒い色素沈着がみられた。単純X線所見にて両膝関節共に内反変形が認められ、膝関節の内側、外側共に関節裂隙が狭小化していた。放置尿が黒褐色であり、尿の化学診断にてホモゲンチジン酸の多量排泄を認め、アルカプトン尿症と確定診断した。全身麻酔下に左人工膝関節全置換術を施行した。術後6ヵ月で左膝関節痛は消失し、経過良好で、患者満足度は非常に高かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006