経験と考察
ステム骨頭中心を解剖学的骨頭中心に再現するためにmodular neckは必要か
川上 泰広
1
,
木村 光浩
,
守屋 淳詞
,
橋田 忠昭
,
村上 哲朗
1山口県厚生農業協同組合連合会周東総合病院 整形外科
キーワード:
股関節
,
骨切り術
,
大腿骨頸部骨折
,
大腿骨頭
,
変形性股関節症
,
三次元イメージング
,
股関節置換術
Keyword:
Femoral Neck Fractures
,
Femur Head
,
Hip Joint
,
Osteotomy
,
Osteoarthritis, Hip
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1135-1138
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017028908
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変形性股関節症のため手術となった29股を対象に、三次元術前計画ソフトZedHipを用いてステム骨頭中心と解剖学的大腿骨頭中心の誤差を調査した。また、骨頭中心の解離に対しmodular neckを使用し、骨頭中心の再現に必要かどうか検討した。その結果、ステム前捻を大腿骨頸部骨切り面後壁に対して平行に挿入した場合、ステム骨頭中心は解剖学的骨頭中心に対し平均4.2±3.3mm外側、4.3±2.3mm後方に位置していた。なお、modular neckを使用したところ、解剖学的骨頭中心から前後・内外側方向とも2mm以内にすることが可能であり、セメントレスステムでの骨頭中心の再現にはmodular neckが必要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016