股関節疾患の治療 up-to-date
成人股関節変性疾患の治療 大腿骨頭壊死症 大腿骨頭回転骨切り術における骨切りガイドの有用性
大湾 一郎
1
,
新垣 薫
,
池間 康成
,
久保田 徹也
,
山内 貴敬
,
仲宗根 哲
,
新城 宏隆
,
金谷 文則
1琉球大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節
,
骨切り術
,
大腿骨頭
,
大腿骨頭壊死
,
手術時間
Keyword:
Femur Head
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Operative Time
pp.74-77
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010197575
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大腿骨頭回転骨切り術における骨切りガイドの有用性について検討した。対象は2000年10月~2009年8月までに大腿骨頭前方回転骨切り術を行った大腿骨頭壊死症40例46股で、2004年6月までの従来群20例23股(男性18例、女性2例、平均年齢37歳)とそれ以降の骨切りガイド使用の真の頸部軸に対する骨切りを行ったガイド群20例23股(男性19例、女性1例、平均年齢33歳)に分けて比較した。その結果、1)術後の内反角と内反予定角との差は従来群平均8.9°、ガイド群4.4°と有意差がみられ、従来群では内反予定角より術後の内反角が小さくなる傾向であった。2)術前後の前捻角の差は従来群平均10.5°、ガイド群2.7°であり、従来群では過度に減捻・増捻する例が認められた。3)骨切りガイドは従来の前捻を無視した骨切り法により正確な内反角の設定が可能であり、有用であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010