整形手術手技
手指末節骨骨幹部骨折に対するHerbertミニスクリューによる治療経験
松本 亮紀
1
,
柿丸 裕之
,
渡辺 洋平
,
田中 孝明
,
熊橋 伸之
,
内尾 祐司
1国立病院機構浜田医療センター 整形外科
キーワード:
骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
手指外傷
,
治療成績
Keyword:
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Finger Injuries
,
Treatment Outcome
,
Fractures, Bone
pp.975-978
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016356171
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手指末節骨骨幹部骨折4例(男性3例、女性1例、平均年齢43歳)に対し、HerbertタイプのDTJ Mini Screwを用いた内固定の治療成績を報告した。骨折型は全例が横骨折で、1例が中節骨骨幹部骨折を合併していた。骨折部位は全例が皮下骨折(示指、中指、小指、母指各1例)で、受傷から手術までの期間は平均30日、術後経過観察期間は3~10ヵ月であった。手術手技は指尖部に小切開を加え、指尖部よりガイドピンを髄内に刺入し、ガイドピンに沿ってスクリューを用手的に挿入した。術後は外固定を行わず、翌日から可動域訓練を開始した。平均8週で全例に骨癒合が得られ、2例でピンチ時の違和感が残存したが、疼痛や可動域制限はなく、全例で経過良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016