運動器疾患に対する最小侵襲手術
骨折手術 関節・近傍骨折 マレット骨折に対するマイクロスクリュー固定法
志村 治彦
1
,
若林 良明
,
二村 昭元
,
佐藤 哲也
1財務省印刷局東京病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
手指外傷
,
最小侵襲手術
,
指ブロック
Keyword:
Bone Screws
,
Finger Injuries
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Fractures, Bone
pp.179-182
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225838
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
マレット骨折に対するマイクロスクリュー固定法を行った10例(男7例・女3例・平均38.4歳)の成績を報告した。受傷指は示指1例、中指4例、環指1例、小指4例で、受傷原因はスポーツ3例、転倒3例、打撲4例であった。術後経過観察期間8~48週で、全例骨癒合が得られた。2例に0.5mmの関節面step offを認めた。最終観察時の遠位指節間関節の自動可動域は伸展平均-4.5°、屈曲67.5°で、Crawfordの評価基準ではexcellent 8例、good 2例であった。合併症として術中骨折、感染、爪変形は認めず、1例に術後再転位を1mm認めたがそのまま骨癒合し、再手術を要するものはなかった。骨癒合後にスクリューの抜去を2例に行い、1例は本人の希望、他の1例はスクリュー背側の違和感を訴えていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011