経験と考察
非特異的腰痛症患者に対する新たな治療 低用量トラマドール25mgの治療成績
前田 浩行
1
,
前田 睦浩
,
渡辺 幸雄
1山本・前田記念会前田病院 整形外科
キーワード:
Tramadol
,
疼痛測定
,
経口投与
,
腰痛
,
薬物用量反応関係
,
治療成績
,
Loxoprofen
Keyword:
Administration, Oral
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Pain Measurement
,
Tramadol
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
,
Loxoprofen
pp.611-614
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015335331
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2013年4月~2014年3月の間に非特異的腰痛症と診断した急性期の患者20例(男性12例、女性8例、年齢25~83歳、平均60.8歳)を対象に、トラマドール塩酸塩25mg内服による効果と副作用について検討した。方法はロキソプロフェンナトリウム水和物(3錠/日分3)を2週間服用後、トラマドール塩酸塩1錠(25mg)を就寝前1週間服用し、痛みの評価スケール(NRS)を用いて日常生活動作の制限について患者自身が疼痛行動評価を行った。その結果、1)初回内服前NRSは平均7.65点であった。ロキソプロフェンナトリウム水和物2週間内服後も5.35点と有意差は認められなかった。だが、ロキソプロフェンナトリウム水和物2週間内服後5.35点とトラマドール塩酸塩内服後2.55点では有意差が確認された。2)疼痛行動評価に関しては初回内服前の平均が39.6±14.4点、ロキソプロフェンナトリウム水和物の2週内服後が46.4±14.8点、更にトラマドール塩酸塩の内服後は51.8±12.6点と有意差は認められなかった。
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