発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013191386
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腰部脊柱管狭窄症40例を対象に、経口サルポグレラート塩酸塩(SGL)を12週間投与した。投与開始時、投与後4・8・12週に日本語版Roland-Morris問診票システム(JRMDQ)、JOAスコア、VAS、跛行出現距離(問診)を用い、SGLがQOLに与える効果を評価した。その結果、JRMDQは投与12週間を通じ単調に改善し、投与後12週には有意な改善を示した。JOAスコア、下肢VASは共に投与後4週以降で極めて著明に有意な改善を示した。一方、腰VASは12週を通じて有意な改善も改善傾向も示さなかった。跛行出現距離は投与後4週より著明な改善を示し、投与前の平均502mに対し、投与後12週には平均659mに有意に延長した。以上、腰・下肢痛に対するSGLのQOL改善効果が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013